狼様の愛のカタチ理論








「私も、守りたい人のためなら命がけで同じことをする」


「…」

「だって、笑っていて欲しいから。泣いたり、悔やむ顔をみたくないから、守る。右汰もそうなのかな…って、勝手な判断だけど」


もしかしたら、自意識過剰かもしれないけど


私はそうだと思いたいし、そうであって欲しい



「だからね!」


手で口元をつりあげ、左汰に向かってニコリと笑う



「こーやって、笑いながら"ありがとう"って言いたいの、それが私の出来ること」



コクッと首を傾げると、左汰はクスッと鼻で笑いその口元がニヤける


「…え」


笑った?


もしかしたら、左汰の言う思いって違った!?


「あの、左汰?」


手を離すと左汰は口元を押さえながら必死に笑いを堪えてる


な、なによ!


「そんなに笑うこと!?」


私は必死に悩んで、悩んで!悩みまくって出した答えなのに!