――――――………
「そっか、まだ目が覚めないんだね…」
「はい」
一時間後、サイさんに連れられて右汰達の部屋にいき私はベッドの横にある椅子に座りながら彼をみていた
やっぱり、右汰、目を覚ましてないんだ
だけど、寝顔からは昨日より落ちていてるのか少し安らかになったと思う
「左汰もずっと見ていて疲れたでしょ?」
背後にいる左汰を見ると気まずそうに顔をそらして一言だけ"いえ"と呟く
「………」
左汰、私がこの部屋に来てから私と目線を合わせようとしない
たぶん、昨日言ったことを気にしてるんだろう
左汰は人一倍、気をつかうからな…
私自身も、なんて言うかタイミングがつかめなくてまだ答えが言えない
・


