第一、前は私自身が会いたくないって思ってたもんね…
「どうします?今からでも会えますが」
「あ、いや」
今からと言われても、なんてお礼言ったらいいかわからないし
な、なんか!恥ずかしい!
「い、いいの!今は大丈夫!」
「そうですか?なら、もしその気になりましたら、言ってください」
「は、はい。了解です」
サイさんに差し出した服を胸元に握りしめて、片手をふるとサイさんは頷いてから部屋を出ていく―……
「…はぁっ」
もう、なんで私ってば扇李に対して恥ずかしいなんて思うのよ
一人残った部屋で羽織りを抱き締めると微かに匂う扇李の香りがして
昨日と同じく、ドキンと胸が高鳴ってしまう
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