狼様の愛のカタチ理論





院長様はもう60歳過ぎ


元気なのは嬉しいけど、院長様の負担はかなり大きいと思う


だから、助けになりたいんだ


「さーゆ!おかわりー!」

「あ、はいはいー!」


後ろ姿を見守っていると子供たちの声に振りかえり、急いで食堂に戻った















そして夜―…


「ねむれないよぉ」


お風呂もはいり、戸締まりもして寝るだけ…のはずなのに


布団に入っても子供達は眠ってくれない


たまにこーゆう事がある


だからこーゆう時は無理に寝せないで、眠い、そう言うまで起きさせてあげるのが院長様の方針だ


だから、眠った子たちに迷惑にならないように数人で本を読んだりしていた時だった


「さゆねぇ…おトイレ…」


「え?」


眠っていた女の子が起き上がりそんなことを言う

あ、どうしよう


基本的に夜は子供を1人にしちゃいけない

普段なら院長様と二人だからなんとかなるけど


今は1人だ―…


だからと言って、皆でいくなんて事も出来ない


どうしよう…


そう悩んでいると…


「さゆねぇ、私が連れていくよ…」


布団から起き上がり小学六年生の咲ちゃんがそう言う


咲ちゃんは子供たちの中で一番上だ。頼りになるお姉ちゃん、そんな感じ