じ、冗談?
「…」
この人…さ、最低!
からかわれた事に少しムカつきながら、彼をみるとすました顔で再び本を開く
そんな姿をみながら、思う
そっか、この人は本当に院長様の言う通り…神様だったんだ
だったら、そんな彼を見えるなんて事がすごい事で…しかも話をしてる
てか、神様でも冗談なんて言うんだ
なんか、"神様"って物凄くおじいちゃんで白いヒゲがあって天使の輪とかついてるって、イメージとまるで違う
私はそっと、彼に近寄りその場所にしゃがみこむと彼は私に視線を向けてくる
「セクハラなんだろ…近寄らないほうがいいんじゃないか?」
「うっ」
って、言うか…確かにセクハラだけど
神様に向かって"セクハラ!"だなんて私は馬鹿だ
だけど、からかったのは彼だから謝りたくはない
だから、"大丈夫です"そう言った
「そうか」
「はい…あの、神様」
「扇李(せんり)」
「?」
「名前」
「あ、あぁ」
扇李か…なんて格好いい名前なんだろう
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