「えっと…」


どうしよう…そうあたふたしていると、スッと木から降りて私に近付いて来て―…


「え?」

「めんどくさい、早く話せ」

「ちょっ」


私の頭を両手で強引につかみ、引き寄せられ彼の額が私の頭に触れた


その距離にドキッと心臓がなる

ち、近い…近すぎる!


「あ、あの」


何をしているのこの人は?!


ドキン、ドキッ、と鳴る心臓がうるさい


目の前の彼に聞こえてしまうんじゃないか、ってくらい響いてる


ど、どうしようっ


そうギュと目をつぶると―…









「確かに、お前が言う通り俺は神だ」

「え?」


まるで、私の頭の中を読んだように答えが返っててくる


「な、なんで。そのことを」


「名前は沙優か…お前の頭の中を見ればわかる」


頭の中を?

そう言うと、私から手を話して私の前で堂々と腕を組む


「うそ…」


「嘘じゃない、今のでお前がここに来た理由も両親がいないこと、施設で暮らしてることも分かる」


「!?」

「ちなみに言えば、スリーサイズだって分かった」

「は!?」


す、スリーサイズも!?

「それ!セクハラじゃないですか!!」


見られたわけじゃないけど、なんか恥ずかしくて両手で身体を包むと、"最後のは冗談だ"なんて言ってその場所に座り込む



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