色白の肌に切れ長な真っ黒い瞳、そしてバランスの整った顔
そして、黒い着物に灰色の袴をきて腰より長い赤い髪の毛を風になびかせながら彼は私を見つめて…
「女よ、また会ったな」
「…」
また…
そう、この人は私がこの間あった赤髪の彼だ
その、はず、なのに…私があった時よりなぜだか髪の毛が長い
肩に掛からないくらいの髪がどうしてあんなに長いの?
別人?だけど、顔や声は変わらなくて…彼はあの時の彼に違いないんだ
「あの」
「?」
彼のいる木に近寄ると彼は私を真っ直ぐみる
「あの時の…人…ですか?」
恐る恐るそれを聞くと、その長い髪の毛を軽く手でいじる
「あぁ、言っただろ。また会えると」
や、やっぱり―…
やはり、これも神様の能力なの?
だけど、悔しいことに長い髪の毛も、凄く似合っていて綺麗だ
「ところで、ここに何のようだ」
「え?」
あ…な、なんて言おう
その事を話すとなると、目の前の彼に神様かどうか確かめなくちゃいけない
だけど、なんて聞けばいいの?
はっきりストレートに聞くなんて事は出来ないし…
だからと言って曖昧に聞いても伝わないと思う
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