目をパチパチさせてまるで、鳩が豆鉄砲をくらったような顔だ




あ…っ

私ってば、なんて事を!

恥ずかしさでカァと顔が赤くなる。だけど…


「だ、ダメですか?」



ここに来て、色々な出来事はあるけど、友達とかそーゆう存在は私にはいない



サイさんは扇李のお付きでもう私はほとんど交流なんてもてない


一葉さんも門番だし、頻繁に合って会話も出来ない

そうなると、サイさんが言っていた通り、この二人は私の面倒を見てくれるなら、仲良くしたい



従者とか関係なしに



二人に近寄って、身長の高い彼らに両手を合わせながら頼むと二人は同時に私から視線をそらす


「…右汰さん、左汰さんっ」


「…ほら、左汰…なんか言ってるぞ」


「それは、右汰も同じ」


「いや、俺は…っ」

「右汰さん?」


コクと首を傾げ、彼をみるとチラリと私を見つめるエメラルドグリーンの瞳


「は、はは!」

「?」

「あー、なるぼどな!」


パンっと手を叩き、反らしていた瞳を真っ直ぐ私に向ける


「おい、お前!認めねぇけど…まぁ、仲良くするくらいなら…構わない」


「え?」

「ツンデレ」

「は?おい!左汰だってデレたじゃねぇか!」


「どこがだ?」


左汰さんの表情は変わらずクール


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