「………え?」
「沙優様」
「は、はい」
「本当に立候補のことや、花嫁じゃなくなるって意味が分からないのですか?」
「………あ」
それは…
「はぃ」
「サイさんからは何も?」
「はい、あの…聞いた事はこの天界の仕組みや王が四人いることくらいなんです」
私がそう言うと、左汰さんは頷き再び口を開く
「ならば、私が説明致します」
「………」
「まず、沙優様の為にもオブラートに包まずハッキリと言わせて頂きますと、扇李の花嫁は貴女で35人目です」
「…え?」
さ、さ、35っ?!
扇李の花嫁ってそんなにいるの!?
「その中には老役達が選んだ者であったり、神と人間のハーフや人間になり人間界で暮らしている者の娘など、様々です。その者達は幼い時から扇李の花嫁になるために花嫁候補として教育を受けています」
す、すごい…
「それで、優秀な者から順に花嫁候補から花嫁になり王の間での面会をされ花嫁になります」
「はぃ」
それは、確かにわたしもした…散々馬鹿にされたけど
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