狼様の愛のカタチ理論




それなのに…


「……っ」


もう片方は、肩まである紺色の髪の毛


服装もネクタイが赤色で、私をみる瞳は笑いながらひどく威嚇してるような目だ


やんちゃな、少し怖い雰囲気


似た顔、双子なのにこうも違う雰囲気を出せるなんてすごい


「さぁ、お名前を」

「あ…はぃ」


サイさんに促されて、立ち上がり二人に軽く頭を下げる


「葉山…沙優です」


ペコリと頭を下げて上げると、二人が私に一歩近付くいて銀色の方が口を開いた



「初めまして。犬神左汰(さた)と申します」


「あ、はい」

「こっちは、犬神右汰(うた)です。これから宜しくお願い致します。沙優様」


左汰さんと右汰さんか…さすが、双子だけあって名前も似てる


そう納得していると


「では、自己紹介も終わりましたから、私はこれから扇李のもとに戻ります」


「えっ?」


ちょ、サイさんってば初対面したばかりにいなくなるの?


「わかりました。沙優様のことはおかませ下さい」


「宜しく頼みます。あ、それと沙優様に街を案内してあげて下さい。まだ知らない事も沢山あると思いますから」


「はい」


左汰さんとサイさんが話し込みそのままサイさんは私をみて頭を下げるなりすぐに部屋を出て行ってしまう



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