狼様の愛のカタチ理論





「…?」


な、なに?

首を傾げサイさんをみると彼はゆっくりと口を開いた



「実は、本日…沙優様にご紹介したい者がいます」


「………え?」


紹介したい者?だ、だれ?



そう思った時―…


コン、コン!と、タイミングよくドアを叩く音がする


「来ました。どうぞ、お入り下さい」


サイさんが言う言葉と同時に扉が開かれ、そこには二人の全く同じ顔の男性がいた








「…………え?」


「沙優様、彼らは今日からあなたの従者になります」


「…え?」


わ、わたしの?!


サイさんのとんでもない発言に私は思わず目を見開く


「あ、あの」

「はい?」

「私は、さ、サイさんがいてくれれば、それでいいです!」


今までだって、サイさんにお世話になったし、これからもサイさんだと思っていたのに


「いえ、申し訳ありません。私は扇李の従者なのです。扇李にあの二人がくるまで…と、言われていまして…」



苦い顔をして言うサイさんに、私はとても寂しい気持ちだ



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