「やだ。好きであの家にいるわけじゃないもん。」 「…あのねぇ。助けてもらってんでしょうが。お礼くらいはして頂戴。」 う…… そりゃ、そうだけど。 「……嫌い、なのに。」 この人が聞き逃すわけもなく。 「今、なんて?…あんたが蓮様と暮らしてるだなんてばれたらあんたも蓮様も終わりよ?!蓮様と一つ屋根の下……なんてみんなの憧れなんだからっ」