「…れ、んちゃん?わ、わたしねっ………」 「…いいから。」 そう言って抱き締めてくれる蓮ちゃんは昔と何一つ変わってない。 すごく優しい。 昔と変わらない匂いがする。 「……帰れないのっ」 私の声とともに雨がぽつり、またぽつりと降ってきて…… 「…俺がいる。心配すんな。」 そういって哀しげな表情を見せる蓮ちゃん。 気づけば雨はどしゃ降りになってた。