優等生が惚れた女




今日は、本当に片瀬君に感謝とか思いながら帰っていたら、ふとこんな事を考えてしまった。



このまま2人で帰っていくと…

誰かと会ってしまう遭遇率が高いこの町で、あたしと片瀬君が一緒に帰っている所を目撃されてしまうと…

学校中の噂になり、あたしは女子の敵になってしまう。


明日から…あたしは嵐のような毎日を送るしかない。


それだけは本当に困る!!



「片瀬君、あたしと一緒に帰る所を誰かに見られてしまったら大変です!!」


背の高い片瀬君を見上げると、片瀬君が見下ろしてきて目が合った。


「なんで?」


どうやら彼には危機感がないそうです。



「だから、もしもこれで学校の噂になってしまえば、片瀬君の株は急激に下がってしまいます。あたしもそれで白い目で見られてしまうとこちらも大変で……」



全てはあたしのせい……


絶対に責任なんて負えない…


だけど片瀬君は首を傾げて「なんで??」とあたしに尋ねる。


「俺、株とかそんな素晴らしい地位なんか持ってないし。それに…別に歩多羽と歩いてて良いじゃん。」


だから……


あぁ…なんか、理解してないっぽいな…。


「歩多羽は俺と帰るの嫌なの??」


そう言ってあたしと同じくらいの背の高さで目を合わせる片瀬君。


「う………い、や…じゃないです。」


そんな整った顔で見られたら…抵抗なんかできるはず無いじゃないですか!?


とても…卑怯ですね。