優等生が惚れた女




窓から見える外にはオレンジ色の夕陽の光が差し込んで、教室を照らしていく。


「そろそろ帰ろうか。先生に提出してから。」



と言って片瀬君は立ち上がる。


「はい。」

あたしもカバンと問題集を持ち上げた。



すると、目の前にスッと手が伸びてきて、問題集を取り上げられてしまった。


「いいよ。俺持つから。」


と言ってスタスタ歩いていく。



片瀬君、あたしとは別に、自分の同じ位の紙の量も持ってるのに…

重いはずだ。



あたしは片瀬君の横に並んだ。


「片瀬君、あたし持ちますから。」


と手を出しても逃げられる。


「いいよ。重いだろ??俺が持ってやるから。」


「片瀬君だって2つも持ってたら腕が折れてしまいますよ!!持ちます!!」


それから何度も言い続けて、片瀬君が降参したのか、3分の1は持たせてもらう事ができた。






「失礼しました。」


2人で先生に問題集を提出した後、校舎を出ていった。


「帰り道は?」

と片瀬君に聞かれたため、

「右です。」

と答えた。


そしたら、片瀬君は「同じだから一緒に帰ろう」と言って笑った。