ただ今、苦戦中…。
「だからここをこうやって解くの。」
「ぅん…」
隣に座った片瀬君との近距離で、あまり集中出来ない…
それと、頭が悪いからなのかも…
「歩多羽、わかる?」
あたしを見て首を傾げる片瀬君。
……惑わされるな!
あたしは中井君を見返すんだよ!
気合入れないと!
「すみません、もう一回だけ説明お願いします。」
その後は、中井君に対する猛烈な怒りのおかげで、見事に集中することができた。
これには中井君に感謝しなければ。
「お前、全然頭良いじゃん。中井が馬鹿扱いしてたからどんな者かと思ってだけど、吸収早いから。しっかり先生の話聞けば全然解けるよ。」
あの山積みの問題集を奇跡的に全て終わらせたあたしに向かって、片瀬君はそんな事を言ってきた。
「それ、片瀬君の説明が上手だからですよ。」
ホントに分かりやすかった。
片瀬君の説明。

