『仰せのままに、お嬢様』《完》

まだお昼前だったから
それほど混んではいない。


店内はイタリアのバール風
っていうんだろうか。

開放的な作りで、二人や
四人用くらいの小さな
テーブルもあるけど、中央に
十人以上が座れそうな、
大きな四角いテーブルが
あった。


楓さんは、『ここの方が
周りがよく見える』と言って、
店員さんに大テーブルを
希望する。

あたし達は、四角いテーブルの
ひとつの角に、斜めに
向かい合うように座った。


すぐに楓さんがメニューを
広げて見せてくれて、
あたしはパニーニセット、
楓さんはキッシュセットを
注文する。


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