『仰せのままに、お嬢様』《完》

反射的に返事しつつも、
目を白黒させてる幹生君。

――そうだよね。気持ちは
すごーくわかるよ。


「ありがとうございます。

どうぞよろしくお願い
いたします」


服装は変わっても、礼儀
正しさは変わらず楓さんが
頭を下げたけど、幹生君は
それには『いえ』とだけ
返事して、


「で、どうしたんですか、
その服装?」


「はい。本日はリリカ様と
外出のため、差し支えない
服装にいたしております」


「リリカちゃんと外出……?」


「あー、えっと、これも
レッスンのひとつなんだって」


そう説明を添えたあたしに
顔を向けると、幹生君は
納得したというように頷いた。


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