『仰せのままに、お嬢様』《完》

(――か、かっこいい……!?)


男の人には慣れてなくても、
それくらいの感覚はわかる。


もしかして、いや、
もしかしなくても、これは
間違いなく、抜群に
決まってるって言って
いいに違いない。


(やだ……嘘ぉ……!)


にわかに胸がドキドキ
し始めた。


一緒に外出すると聞いて
元から緊張はしてたけど、
今の鼓動はその比じゃない。


トクトクと脈打つ音が自分で
聞こえそうなくらい、リズムは
速くて、勢いも半端ない。



「どうなさいました、リリカ様?

それほど驚かれましたか?」


一歩前に踏み出しつつ問い
掛けてきた声に、あたしは
ついビクッと体を震わせて
しまった。


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