『仰せのままに、お嬢様』《完》

ママが『リリカ、はした
ないわよ』と顔をしかめた。


楓さんはキョトンと首を
かしげて、


「目立つ? 
なぜでございますか?」


「だ、だって、そんな恰好で
外歩いてる人なんていないよ」


反論をし続けることに
ちょっとドキドキしながらも
そう言ったら、今度は
楓さんは驚いたように
目を丸くする。

そして、吐息を漏らすように
小さくフフッと笑うと、


「――その心配は、ご無用で
ございます」


「え――――…?」





……そうして、一時間後。


出かける支度を整えた
あたしは、迎えに来た
人物に、ポカンと口を
あけて固まってた。


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