『仰せのままに、お嬢様』《完》

つい心配になって尋ねたら、
楓さんはあたしを見て
クスリと笑った。


「なぜでございますか?」


「え? だ、だって、
イギリスにいたままの方が
よかったんじゃないかなぁって」


「――そのようなお気遣いは
無用でございます。

旦那様のご依頼をお受け
した時点で、私はすでに、
身も心もあなた様の執事。

あなた様と共にあることが、
私の使命と存じております」


「え…………」


カァァッと顔が熱く
なるのがわかる。


楓さん……普通の顔して
言ってるけど、それ、
けっこう恥ずかしい……。


「ヒューヒュー♪ すごいね
リリカ! 

なんかドラマみたーい」


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