『仰せのままに、お嬢様』《完》

言うやいなや、香奈枝は
パッと顔を前のミラー部分に
向けて、なんと弾んだ声で
楓さんに話しかけた。


「楓さんっていうんですよね?

歳はおいくつなんですかぁ?」


「ちょっと香奈枝、何言っ……」


「年齢ですか? 
25でございますが」


意外にもサラッと返事が
返ってきて、あたしの方が
拍子抜けしてしまう。


(そ、そうだったんだ……)


「若いですねー! 

執事ってそんな若くても
なれるんですね?」


「さようでございますね。

確かに私は若い部類に
入りますが、知識と技能が
あれば、問題はございません」


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