『仰せのままに、お嬢様』《完》

楓さんは礼儀がどうとか
言ってたけど、やがて
渋々という感じで頷いて、


「承知いたしました。

そこまでおっしゃるので
あれば、仰せのままに
いたしましょう」


「あ、ありがとうございます!」


「いいえ。

それよりリリカ様、朝の
件をお忘れでございます。

そして、そちらのご令嬢は
――?」


「あっ……」


………どっちも忘れてた。


あたしは慌てて背後を
振り返りながら、


「こ、この子は友達の、
五十嵐 香奈枝(イガラシ・カナエ)。

忘れてたけど、今日遊びに
来る約束してたんだっ」


_