『仰せのままに、お嬢様』《完》

『主の姿が見えれば配置に
つくのが当然でございます』
とのたまう楓さん。


ていうか、角? 角って、
この通りに出る、あの突き
当たりの?


(って、何百メートルも
先なんですけど!?)


「……楓さん、視力は
いくつなんですか……?」


「はい。両目とも、2,5で
ございます」


「……これからは、あたしが
合図するまで配置に
つかなくていいです。

見えてても」


楓さんは『ですが――』と
眉をひそめたけど、あたしは
必死で『大学のみんなに
見られたくないんです』と
説明した。


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