『仰せのままに、お嬢様』《完》

こうしてあたしは、講義が
全部終わると香奈枝と
一緒にキャンパスを出た。


楓さんには一週間の
カリキュラムを渡して、
毎日の授業が終わる時間も
伝えてある。


それでも、いるのかな? 
って少し不安になったけど、
朝と同じ場所に、きちんと
楓さんは待っていた。

しかも車の外に出て、後部
席のドアの横に、直立不動で。


「―――――!? 

ちょっと、楓さんっ」


慌てて駆け寄り、思わず
文句を言っちゃう。


「目立つじゃないですか。

車の中で待ってて下さいよぉっ」


「先程まではそうして
おりました。

しかし、リリカ様が角を
曲がって来られたのが
見えましたので」


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