『仰せのままに、お嬢様』《完》

(う、う、う、嘘ぉぉ~っ!?)


あたしはと言えば、もはや
ほとんどまともに頭が
働いてない。


――キスされた。楓に。


夢のようだけど頬に残る
感触は本物で、あたしの
体は楓の腕に包まれてて。


どうしよう――ここ、
酸素が薄いみたい。

何だかさっきから息が
苦しくて、意識がボーッと
してきたよ……。


「――リリカ様。何か私に、
おっしゃりたいことは
ございませんか?」



「う……す、好き、です……」



―――はれ? あたし今、
何を言ったっけ?


なんかもうちょうどいい
タイミングで、誘導尋問
みたいに聞かれて。

サラッと、口から滑り出た
ような――…。


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