『仰せのままに、お嬢様』《完》

「他の男に面識があるか
なんて関係ないわよ。

数人の男しか知らなくたって、
心がときめけばそれが
恋なんだから!」


「えぇっ? で、でもぉっ……」


「でもとかじゃなくて。

意識したことないって
言うなら、考えてみなよ。

だってリリカ、楓さんに
ずっと執事でいてほしいって
思うんでしょ?

じゃあもしさ。リリカの
家が落ちぶれて、執事なんて
つけなくなったらどうする?」


「ちょっとぉ。落ちぶれるとか」


いくら冗談でも、
ひどくありません?


「ゴメンって。ものの例えよ。

執事がいらないんだったら、
楓さんと別れるのもまぁ
仕方ないやって思える?」


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