『仰せのままに、お嬢様』《完》

部下にはぶっ飛んだ人が
いるみたいだけど、マリーノ
さん本人はよくできた
紳士って感じだし。


それに楓、『マリーノ一家
ともあろう』とか言ってた。

短い滞在でもこんなお屋敷を
手配できるほどなんだから、
もしかしたらすごいお金持ち
なのかもしれない。


執事としては寿家に仕える
より、マリーノさんの所に
行く方が名誉なんじゃ……?
なんて、そんなことないって
わかってても、ついつい
気になっちゃったり……。


――だけど楓は、その
心配を爽やかな笑顔で
吹き飛ばしてくれた。


「もちろんでございます。

リリカ様も、それを望んで
下さいますか――?」


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