『仰せのままに、お嬢様』《完》

「えぇっ?」


いきなりどうしたんだろう。


ビックリしてマジマジと
その顔を見たけれど、楓は
冗談で言ってるんじゃない
ようだった。

冗談どころか、ものすごく
真面目な瞳であたしを見てる。


「どうやら私は、二つ目の
職務違反を犯してしまった
ようでございます」


「――――っ!?」


職務違反? そんなこと、
楓はしただろうか。


さっきのはあたしが今は
許すって言ったんだし、
楓はここでずっと寝てたのに、
一つ目のスピード違反に
準ずるような違反って、
何かある……?


「リリカ様はお分かり
頂かなくてもけっこうで
ございます。――今は、まだ。

ですが、ひとつだけお約束
して頂きたいことがございます」


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