『仰せのままに、お嬢様』《完》

「リリカ様――…」


楓がスッと手を伸ばして、
その白い綺麗な指先で
あたしの涙を拭ってくれた。


少しドキッとして見上げると、
楓は優しい微笑みの中に
切なそうな色を浮かべて、


「ご心配をおかけいたしました。

私を、探して下さったの
ですか?」


「……あ、当たり前だよ。

楓が黙っていなくなる
なんてこと、ありえないもん。

絶対何かあったんだと
思ったから――もうあたし、
必死で――…」


結局、遼人さんを疑ってた
のは全く検討違いだったけど。

だけど本当に心配で、
必死で……





……見つけられて、よかった。



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