『仰せのままに、お嬢様』《完》

「もちろん。やっと無事に
会えたんだからね。

ゆっくり、“感動の再会”
したらいいさぁ」


するとマリーノさんも、


「我々はいっこうに構いません。

どうぞご気分のよくなるまで
お休み下さい。お屋敷までは、
責任を持ってお送りしよう」


楓がありがとうございますと
頭を下げ、幹生君は『30分位
ここの庭を見てくるよ』と
言って出ていった。

マリーノさん達も引き上げて
二人きりになると、情けない
ことに、あたしの目からは
一気に涙が溢れ出す。


「やだ……ごめん……」


安心したのと、緊張が
緩んだので。そんなつもりは
ないのに、勝手に出てきて
止まらない。


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