『仰せのままに、お嬢様』《完》

「血気盛んって――そんな
問題ですか!?」


あたしは我を忘れてマリーノ
さんに食ってかかる。


薬を盛るなんて犯罪と
変わらないじゃない!

それでもし、楓の身に何か
あったら……!


「もし楓が目覚めなかったら
どうするんですかっ!?

目覚めても、副作用とか
後遺症とか――!」


声を上擦らせて叫ぶあたし。


その時、あたしの声とは
正反対に落ち着いた声が響いた。


「心配はございません、
リリカ様。

私はそれほど柔な体質では
ございません」


「―――――っ!?」


何だかすごく久しぶりに
聞く気がする、懐かしい声。

バッと振り返ると、横たわった
まま、楓が目を開いている。


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