「おそらく、もう間もなく
目を覚まされると思います。

目を覚まされたら、本当に
すみやかにお帰り頂くつもり
だったんですよ……」


フレッジオさんが信じてくれ、
というように弁解した。
それはもう、さっきから
何度も聞いた言葉。

この人、どうやらけっこう
気が小さいみたい。


「それはわかりましたから。

とにかく、どういうことなのか
詳しく話してくれませんか」


幹生君もベッドサイドに
立って、フレッジオさんに
そう言う。


その時、閉じたドアが
ガチャッと開く音がして、


「それは、私からお話しよう」


「―――――!?」


驚いてガバッと振り返ると、
入口の所に三人の男の人が
立っていた。


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