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どうやって手に入れたのか
知らないけど、通された
所はあたしの家からさほど
遠くない位置にある、かなり
立派な一戸建てだった。

あたしの家よりは小さい
ものの、三階建てで充分
大邸宅と言っていいレベル。


あたしと幹生君は、
フレッジオと名乗ったあの
外人さんにそこへ案内され、
今そのうちのひとつの部屋へ
向かってる。


そこに楓がいると言われて、
あたしの心臓はもう今にも
壊れそうなくらい、ドクドクと
鳴っていた。


「こちらです。ただ、まだ
眠っておいでですが……」


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