『仰せのままに、お嬢様』《完》

「あの人追いかけて、お願い!」


「えっ? ど、どの人っ!?」


「そこの路地! 前にあたしを
探ってた人がいたのっ。

あたしを見たら逃げたのよっ」


「何!? よ、よしっ」


あたしと幹生君はほぼ
同時に走り出す。

路地に飛び込むと、だいぶ
先にだけど小さくその姿を
見つけることができた。


「あいつか。 
よし、逃がさないぞ!

リリカちゃんは無理しないで!」


幹生君がグンと走る
スピードをあげた。

ちょっと、普段ののほほんと
した感じからは信じられない
ほど速い。

あたしも必死で走ってるけど、
段々距離があいていく。


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