『仰せのままに、お嬢様』《完》

「40代………?」


思わず幹生君と顔を見合わせる。


でも、すぐに香奈枝の
いつかの言葉を思い出した。

そうだ……人を雇ってる
可能性だってあるんだ。


遼人さんには、パパがもう
一度やんわりと様子を探りに
行くって言ってた。

あたしは、今自分ができる
ことをしよう。


「あの、その人達はどこに
行ったかわかりませんか?」


「え? どこかはさすがに
わからないけど、歩いてった
方向なら……」


「どっちですかっ!?」


「あっちだよ。

なんか、若い男の方が一方的に
話終わらせてレジに来た
みたいで、会計の時にも
揉めてたからよく覚えてる。

で、先に出た若いのを二人が
追いかけるようにして
あっちへ――」


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