『仰せのままに、お嬢様』《完》

「する! あたし、楓を
探したい――…!!」


ギュッと拳を握りしめて
告げると、幹生君は『わかった』
と力強く頷いた。


「楓さんの写真、探せるかな?

喫茶店はモーニングから
やってる店だから、朝一番で
行ってみよう」


「幹生君。手伝ってくれるの?」


「当たり前だろう?

リリカちゃんの大切な執事が
いなくなったんだよ。

探し出すまで、のんびり
なんかしてられないじゃないか」


フワッと笑った幹生君の
笑顔が、今はこのうえもなく
頼もしく見えた。


あたしは涙に潤んだ目元を
指で拭って、『ありがとう』
と囁いた――…。





     ☆☆☆☆☆


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