『仰せのままに、お嬢様』《完》

焦る気持ちを懸命に抑え、
必死で考える。


その耳に、幹生君の声が届いた。


「警察に相談するにしても
しないにしても、リリカ
ちゃん、じっとしてられ
ないんじゃないかと思って。

僕達で出来ること、
してみるかい――?」


「出来ること――!?」


「ああ。喫茶店に聞いて
みたりとか、そこまでの
足取り辿ったりとか。

それに僕の友達にも、写真
とか見せたら楓さんだったのか
はっきりするかも」


「―――――!」


そうだ。できることは沢山ある。

警察に相談したからって、ダメ。

楓が戻って来るまで、
きっとあたしは生きた
心地がしないだろう。


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