『仰せのままに、お嬢様』《完》

「相手も、お金持ち
ぽかった……!?」


脳裏にさっきまでの疑惑が
再び強くよぎる。


遼人さんは、いつもこれみ
よがしに高そうな服を着てる。

彼なら、誰が見たってお金
持ちだって思うはず――…。


「だから、それほどちゃんと
顔も見てなかったみたいで。

楓さんの人相を説明したら、
そのような気もするし違う
ような気もするしって、
曖昧で……」


言いながら幹生君は
申し訳なさそうな顔をした。


ガッカリする気持ちが顔に
出てたのかもしれない。

あたしは慌てて表情を
緩めながら、


「ゴメン。幹生君の
せいじゃないのに。

でもそれ、楓かもしれない
よね……」


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