『仰せのままに、お嬢様』《完》

しかし――それなら、楓が
取るべき行動はもう決まった。


さらに一歩前に進み、楓は
鋭い目で遼人を見て言った。


「私はリリカ様の執事。
主をお守りすることが、
私の務め。

我が主を私利私欲のために
利用なさるなどということは、
断じて容赦いたしません」


「な――んだと? たかが
執事が、何を偉そうにっ……!!」


「たかがなどではございません。

私は、リリカ様を最後まで
お守り申し上げます」


「貴様―――…っ!!」


激昂した遼人の目にギラリと
暗い光がともり、次の瞬間、
遼人は拳を振り上げて楓に
迫った。


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