『仰せのままに、お嬢様』《完》

「うん? 何だって?」


遼人さんは露骨に驚いた
顔をした。

でもあたしも同じ心境だ。

楓が、遼人さんに話って――…?


「お差し支えなければ、
少しお時間を頂けません
でしょうか?

リリカ様の執事として、
どうしてもお伺いしたい
ことなのです」


真っすぐに見据えて話す
楓に、一瞬たじろいだ
様子の遼人さん。

だけど持ち前のプライドの
高さゆえか、すぐに余裕の
ある笑みを取り戻すと、


「何の話かよくわからんが、
君がどうしてもと言うなら
聞いてやってもいいぞ」


「はい。ぜひお願いいたします」


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