『仰せのままに、お嬢様』《完》

「失礼いたしました。

お耳障りであったのでしたら、
お詫び申し上げます」


「いえ、そこまでは言って
ないけれど。

この間みたいに、また
みんなで仲良く出かければ
いいんじゃないの、と思って」


「ママ……それはちょっと……」


今度は遼人さんの家に、楓と
香奈枝と行けって言うつもり?

さすがにもう、そんなのは
勘弁してほしい。


あたしの辟易してる顔に、
ママも困ったように苦笑いした。


その時、楓が遼人さんに
呼びかける。


「久賀様にもお詫び
申し上げます。

しかし、よろしければもう
少々お伺いしたいことが
あるのですが――…」


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