『仰せのままに、お嬢様』《完》

案の定敵意を剥き出しに
反論してきた遼人さんだけど、
楓も負けてはいない。


「ですが、実際のところ
リリカ様はお困りでございます。

縁談も、相手があってのこと。
リリカ様のお気持ちを第一に
考えて振る舞われた方が、
よろしいのではござい
ませんか?」


「何だとっ―――!」


「まあまあ、遼人さんも
楓さんも、その辺に
してちょうだい。

あなた達が目くじら立てて
言い争わなくてもいいでしょう」


見兼ねたようにママが
割って入る。


遼人さんはフンッと荒い息を
吐きながら言葉を飲み込み、
楓はママに向かって丁寧に
頭を下げた。


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