『仰せのままに、お嬢様』《完》

それから一時間、みっちりと
会話術のレッスンをされる。


レッスンが終わるとティー
タイムで、この時だけは
のんびりと、ママも交えて
お茶を飲んだ。


穏やかな午後のひと時。


ところが、朝子さんが二杯目の
紅茶を注いでくれていた時、
思わぬ訪問者がやって来て……。


「リリカちゃん、久しぶり!」


やたら陽気で大きな声を
聞いて、あたしはげんなり、
プラスちょっとギクッとする。


「遼人さん――…」


訪ねてきたのは遼人さん。

その様子は、普段となんら
変わりない。

だけどこないだの件で香奈枝が
『遼人さんが怪しい』と
言ったのが、どうにも頭を
離れなくて……。


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