『仰せのままに、お嬢様』《完》

あたしが答えられないで
いたら、男の人はもう一度
じれったそうに、


「寿リリカ嬢、ですよね?」


「え、あ、はいっ」


あぁっ、とっさに
返事しちゃった!

どうしようっ。この選択で
よかったのかな!?


……なんて、答えてから
心配しても遅いんだけど。


あたしはビクビクしながら
香奈枝にしがみつき、香奈枝も
勝ち気に男の人を睨み
つけてるものの、言葉は
出しあぐねてるようだった。


そんなあたし達を真っ黒な
レンズに映して、男の人は言う。


「あなたは、あの執事――
四堂楓とは、どういう関係
ですか?」


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