『仰せのままに、お嬢様』《完》

「リリカちゃん、次は
あっちを見に行こうよ」


「え? あ、はい、
いいですけど……」


言われるままその方向に
進み始めると、遼人さんは
ピタッとあたしの隣に並んで、


「でさ、リリカちゃん
そんなに絵が好きなら、
今度うちにおいでよ。

お父様が仕入れた絵が
けっこうあるんだ。

気に入ったのがあれば、
プレゼントしてもいいよ」


(は? い、いらないよ、
そんなのーっ)


「いいですよ。だってそれ、
伯父様のでしょ?」


「何言ってんだよ。リリカ
ちゃんにだったらそんなの
全然OKさ。

お父様もお母様も、リリカ
ちゃんのことはすごく気に
入ってるんだから」


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