『仰せのままに、お嬢様』《完》

(これだったら、楓さんの
注釈聞いてる方が数倍いいよ。

もっと楓さんの話、
聞きたかったな)


遼人さんに任せると言った
とおり、あれ以降ピタッと
口をつぐんでしまったけど。

でも博識そうな楓さんの
ことだから、他にも色んな
ことを知ってるに違いない。


(楓さんといる方が、
全然楽しいや――…)


そんなことをぼんやりと
考えつつ楓さんを見たら、
パッと目が合った。


「――いかがなさいました、
リリカ様?」


「あ、ううん。何でもない」


慌てて目をそらし、正面の
絵をジッと見つめる。


楓さんが話すのがよっぽど
気に食わないのか、またまた
遼人さんが割り込んできて、


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