『仰せのままに、お嬢様』《完》

――そうしてあたしの
準備が整うと、楓さんが
使ってるリムジンに乗って、
まずは香奈枝を迎えに行った。


運転手はもちろん楓さん。
後のメンバーは全員広い
後部席だ。


遼人さんは自分のベンツで
ドライブといかなかったのが
不満そうだったけど、
とりあえずおとなしく
同乗してる。


自宅の最寄り駅まで出て
くれてた香奈枝をつかまえて、
全員がリムジンに
乗り込むと――。


「それでは参りましょう」


平然とした声で楓さんが
言うけど、あたしは後部席で
三人の真ん中に座って、
左側の香奈枝と微妙な顔を
見合わせた。


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