『仰せのままに、お嬢様』《完》

「親戚? ――が、迎えに来た?

でも、お迎えは楓さんが――」


「あんな執事より、俺の
車に乗って帰ろうぜ、
リリカちゃん!」


香奈枝の“楓さん”という
言葉を遮るように口を挟む
遼人さん。


相変わらず声も大きいし、
それ以前に校門脇にベンツ。

言うまでもなく、半端ない
目立ち方してる。


さすがのあたしも、近寄って
行ってちょっときつい
口調で叫んだ。


「遼人さん、困りますっ。
キャンパスにこんな車で……。

それに、今日もちゃんと
楓が来てくれてるから」


「どこに? いないじゃないか」


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