『仰せのままに、お嬢様』《完》

     ☆☆☆☆☆



その次の日。


講義を終えて香奈枝と一緒に
正門に向かって歩いてた
あたしは、門を出た所で
ギョッとして立ち尽くした。


(嘘……どうして……!?)


正門のすぐ脇に、ベンツが
停まってる。


そしてそのボディに背中を
預けて、長い足をこれみ
よがしに組んで立ってる
のは――…。


「りょ、遼人さんっ!?」


そう。昨日寿家に来ていた
遼人さんだ。


遼人さんは声に気づいて
顔を上げると、パッと
明るい笑顔になって、


「やあリリカちゃん!

講義終わったんだね。
いやー、待ってたんだよ!」


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